同時進行はつらいよ。~千星華がゲームしてるだけのブログ~

チセカがゲームがんばりすぎて死にかけてるブログ

メテオス小説のちょっと先の話

あとがきにさらっと書いてた、その後のお話のプロット的文を少しだけ
次回作で、ウォーズ・モバイルで登場した宇宙人くんをなるべく全員出そうと考えてました。
メイン張れるのはかなり少なかったでしょうが…。




 一人の女がいた。
 宇宙の獣人ギガントガッシュで生まれた彼女は、とある一点を除けば完全な人間体であり、故に人が持たぬ「力」を持っていた。
 獣人たちは彼女を「姫」と呼んで崇め、その「力」の恩恵に与って生きていた。彼女もそれを何の不満もなく受け入れ、そうして生きることに疑問を持つ事はなかった。
 女に名前はなかった。不満も、好奇心も、何もなかった。

 そんな日々の中、空から現れた巨大な船が、女の日常を大きく変えた。

 移動要塞と名付けられている船から降りてきたのは、帝国の皇帝と名乗る男。
 男はギガントガッシュの戦闘能力を欲し、彼らを配下に収めようと考えていた。いた、と過去形になったのは、男が「力」を含めて女を見初めたから。
 求める「力」は戦闘能力だけではない。余の偉大なる理想の標と成り得るもの全てである。
 そう言われて差し伸べられた手を、女は取った。
 自分の持つ「力」では、男の行く先を見ることはできなかった。ただあるのは、広大なる何か。それが野望なのか、何もないという現れなのかは解らなかった。
 かくして、女は男――皇帝の寵姫の一人となった。
 女は男の望み通り、その行く先を「視て」みせた。中には不吉なものもあったが、男は一笑に付して振り払った。
 何物にも決して揺るぐことのないその精神に、女は徐々に惹かれ、いつしかその寵姫の座を誇りあるものとして受け入れていた。

 一つの星があった。
 メテオスの襲撃を受け、かろうじてしのぐことに成功したものの、民を治める女王がその犠牲となった。
 民は動揺した。女王はこの星そのものであり、自分たちの全てだ。その女王がいなくなった今、自分たちはどう生きていけばいいのか。
 唯一の救いは、女王が残した赤子。
 次の女王となるべく育てねばならないが、教育どころか今日を生きるための食事すらロクに取れない状況。女手が少なすぎた。
 今のところ、数少ない女性たちが交代で食事を取らせて地道に育てているものの、不安は消えない。
 誰でもいいから、この子を育ててほしい。誰もがそう願った。

 そんな日々の中、空から現れた巨大な船が、彼らの願いを少しながら叶えた。

 皇帝と名乗る男が連れていた女が、赤子を育ててもいいと条件付きで打診してきたのだ。
 女の出した条件は、こちらの兵士を少々自分たちの軍に組み入れる事。
 老人たちは渋ったものの、大半の民は未来の女王が飢え死にするよりかはと女の出した条件を飲む事を決めた。
 赤子を人質に支配されるのではないかと不安要素を口にする者もいたが、女は赤子を実の子のように慈しみ、男もまた連れて行った兵士にひどく当たる事はなかった。
 かくして、一つの女と一つの星が繋がった。

 女は、ダースベガの鬼姫と呼ばれていた。
 星は、ハニフラと呼ばれていた。
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  1. 2017/05/19(金) 21:37:20|
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